Larrivee L-07 1982~1984年
Larrivee(ラリビー)のL09です。
今までマーチンやギブソンのギターを持っていて、マーチンのギターが最高だと思っていました。
ある方から、Larriveeのギターは最高にいいという話を聞いて少し気になっていました。
あのピーター・ポール&マリーのピーターが70年代以降にマーチンのD-28Sから、ラリビー
のギターに変えてから、ずっと今まで使い続けているということも、その後知りました。
ピーター・ポール&マリーのビデオを見ながら、何というギターなのかわからなかったのですが
それが、このラリビーのギターです。
ある日、神田のギター屋さんで他のギターを物色していた時に、ラリビーのL10というギター
を見つけて、手ごろな価格だったので弾かせてもらいました。 この時、このギターの音のすご
さにびっくりしてしまいました。
とにかく、高音弦がシャラーンというすごい倍音に加えて、低音はボーンとたっぷりした音量で
圧倒されてしまいました。 これは、マーチンのD-45よりいい音なのでは?と感じました。
この時にはこのギターに気付かない程の木の割れを発見してしまったため、購入には至りません
でしたが、その音には圧倒されてしまった訳です。
その後しばらく、同様のギターを探して、ようやくこのギターにめぐり合えました。
Larriveeはジーン・ラリビーという人がカナダでクラシックギター製作から始めたギター会社で、
その後スチール弦のギターを製作し、1970年代にアメリカの有名ミュージシャンがカナダか
ら持ち帰ったギターが評判になり、アメリカから多くのミュージシャンがカナダにこのギターを
買いにいったことで、有名になったようです。
ジーンラリビーという人は木材に詳しく、ギターに使用する良質の木材が豊富に手に入ったこと
も、すばらしいギターを作れた一端だったとのことです。
このギターはL10とは違い、アバロン貝のインレイなどがないものです。
しかし、音の方はL10に負けない素晴らしい音です。
購入するときは、1982年頃もしくは1978年頃の可能性あり、とのことでよくわからなか
ったので、シリアル番号から調べようとしましたが、インターネットでは情報があまりありませ
んでした。
そこで、ラリビーのホームページから質問するとシリアル番号から製作年を教えてくれるという
情報を頼りに、直接聞いてみたところ、非常に親切で丁寧な回答が帰ってきました。
シリアル番号だけでは判断できないので、写真も送ってくれというので、ここに掲載した写真も
送って見ましたところ、シリアル番号の記録がある以前のギターで、シリアル番号からは
1982-1984年頃の可能性が高いが ジョンJr.の意見ではヘッドストックの形から 1978-80年
のギターだと言っているとの回答でした。 この頃はJCLロゴがヘッドストックについている
頃だったようですが、すべてのギターにJCLロゴがついていた訳ではないとのことです。
そう言えば、ピータのギターも、70年代ですが、ロゴなしです。